針ノ木大雪渓
2008年5月8日

可愛らしい大沢小屋



 ,KT針ノ木デビューです。
 雪が緩んだり、直射日光が強いのは犬には辛いので、わざわざ曇天を選んで出掛けてみました。


 
 静寂の針ノ木大雪渓


 こんな日は、当然誰も居ない針ノ木大雪渓。
 上に上がるにつれて、ぱらついていた霙は吹雪となって叩き付け、かなり寒い。

 なのにアホ犬は、その強風に煽られて舞い上がる木の葉を一枚一枚追いかけ、折角稼いだ高度もアッという間に駆け下っていってし
まう。

 ハッ?と気づいて「マッテェ〜」と、今度は上に向かって猛ダッシュ。

 ・・・どう見ても、私の数倍は動いているような?

 「よくもまぁ?」飽きることなく、これを繰り返すお馬鹿さん。
 ただでさえ高度差は1200bに及ぶ針ノ木大雪渓なのだから、流石に上部では疲れてきたようだ。

 喉の部分を通りすぎた辺りから黒部の谷を越え流れ込む、北西の風に煽られ始める。
 ミゾレはやがて冷たい雪となって、正面から押し返されそうなくらいの強さです。

 爺ヶ岳方面の稜線には、去来する雲が激しく流れ、チョットどうしようかとも思ったけれど、いつもは行くヤマクボカールは無理だとして
も、針ノ木峠から見下ろすエメラルドグリーンの黒部ダムくらい目にしたいと、グローブを付けて登り続けた。

 天気が悪くなれば適当に止めるつもりで来たので、アウターはフーディニで、下は薄いガイドパンツのみという舐めた服装が寒くて悔
やまれたが、どうせ滑れば1時間とかからず扇沢へはいつでも戻れる。
 これがスキーのスピードある身軽さでもあるのです。

 KTは、「ねぇ?もうやめない?ネェッてば」と、しつこく板のトップやストックにまとわりついて邪魔をする。

 「下で暴れたオマエが悪いんだよ」

 無視すると、やっぱりシエスタと同じ、切なげな上目使いでシッポを垂れてついて来ます。

 「さぁ、針ノ木峠だよ!KT」
 
 しかし・・見えたのは、足下にある針ノ木小屋の屋根だけでした。

 「何よなんにもないじゃないのさ?」
 「まぁまぁKT、寒いからこっちへおいで」

 凄まじい吹きつけに、雪庇側に回り込んで滑降準備に移る。



 えっへん! 「アタイーは登ったわよ!」なぜだか雪庇の上で威張るKT

 いざ滑り出すと、キャンキャン悲鳴を上げながら猛ダッシュして前に回り込むKT。
 ものすごく邪魔。
 子供なだけに、板の先に回り込む危険が解っていないのだ。

 休ませながら高度を下げたら、谷の中は次第に静かになった。



 大沢小屋の付近で、誰一人居ないと思った大雪渓に団体一行が現れる。
 「まずい!」こちらは人間と見れば大喜びでじゃれつく子犬連れ。
 かち合わないよう迂回して離れると、遠くのリーダーから声が掛かった。

 「みきさ〜ん」
 ???

 後で解ったことだけどその先頭は、何のことはない。昨日も家に行ったばかりの近所の友人だったのでありました。なぁ〜んだ。針ノ
木行くンなら言ってよね。

 この日はピラニアで週一開催の「ぼるゼミ」の日。
 オーナーの作ってくれる即興の課題を、みんなでワイワイ解くのです。

 一度小淵沢に戻って、甲府へGOアゲイン。
 疲れて寝てると思ったKTは、逆にアドレナリンばりばり?
 ハイテンションではしゃぎまくっていました。

 帰路の車では大いびき、でしたケド。
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